必要乗り継ぎ時間とは?MCT~ミニマムコネクションタイムの解説

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MCT

あぐもんです。
今回は、飛行機の乗り継ぎの際に必要な乗り継ぎ時間の解説をしていきたいと思います。
乗り継ぎのある旅行をしていて、この時間を心配した経験はないでしょうか?
俗に言うMCT(ミニマムコネクションタイム)です。このMCTを満たしていなければ、様々な問題が生じます。解説していきます。

目次

1 MCTとは?

2 MCTを満たしていないと…

3 別切り航空券の落とし穴

4 主要空港のMCT

1 MCTとは

まずMCTとは何なのか解説していきます。

MCT(ミニマムコネクションタイム)とは、日本語に直すと必要最低乗り継ぎ時間になります。

例えば、東京-ソウル-ロンドン と言った旅程を組んだとしましょう。

この時、ソウルで飛行機の乗り継ぎをしなくてはいけませんが、その乗り継ぎをするために必要な時間をMCTといいます。これは乗客が乗り継げる為の時間の他に、預けた荷物も無事に次の飛行機に搭載される為の時間も込められています。

MCTは国によって決められているのではなく、各空港によってMCTの時間が異なります。その為、それぞれの空港のMCTを知っておく必要があります。

2 MCTを満たしていないと…

では、MCTを満たしていないとどんなことが起こるでしょう?

① まず、乗り継ぎに失敗する可能性が高いです(笑)
  つまり目的地にたどり着けません。

② 奇跡的に乗り継ぎ便に間に合った方も、預け荷物が届かない場合が多い

③ ラウンジでくつろぐ時間や、買い物をする時間が無い

などが挙げられます。

そもそも乗り継ぎに時間が掛かるのはなぜでしょうか?
一度飛行機を降り、出発地でしたはずの手荷物検査をもう一度受け、次の飛行機に乗り込む為の移動に時間を要するからです。想像がつくかと思いますが、大きい空港になると手荷物検査場の混雑や、そもそも移動に時間が掛かることが考えられます。

このようなトラブルを避けるためにも、MCTを満たした航空券を用意する必要があります。

どうやって用意したいいの?と心配された方、心配無用です。
基本的に最終目的地を設定し、購入した航空券は、MCTを満たしたものとなります。

どういう事か説明すると

東京-ロンドン のチケットを購入する際、
出発地 東京
目的地 ロンドン
に設定すると、直行便の他に 東京-ソウル-ロンドン のように乗り継ぎ便を含んだ航空券も購入することが出来ます。このときに選択肢として出てきた航空券は基本的にMCTを満たしたものが売りだされているので、安心して購入してください。

では逆にMCTを満たしていない航空券はどんな時に発生するのでしょうか?

再び例を東京-ロンドンにして説明します。

約20万円で直行便の航空券が買えるとします。
もっと安く行きたいと考えた際、方法としては

・東京-ソウル間をLCCの安い便で予約する。
・その他にソウル-ロンドンのチケットを購入する。

この旅程の場合、ルートとしては東京-ソウル-ロンドンが出来上がりましたが、チケットは2つ存在しています。これを別切り航空券と言います。

別切りで航空券を用意した場合、それぞれの便は自由に選ぶことが出来ますのでMCTを満たしていない旅程を組むことが出来てしまう、というわけです。

次に別切り航空券の落とし穴について説明いたします。

3 別切り航空券の落とし穴

別切りで航空券を用意した際、メリットとデメリットがあります。

メリット

・LCCなどを旅程に組み込めるので、旅費を安く抑える事ができる
・便の選定も自由に行うことが出来るので、好みの航空会社や好きな時間の便を自由に選べる

デメリット

・乗り継ぎの際MCTを満たしていない可能性がある
飛行機が遅延した際、保証の対象外となる場合がある

2つ目のデメリットを説明します。

旅程 別切り航空券
札幌(GK便)-成田(JL便)-ニューヨーク 

1つ目の航空券(札幌-成田 ジェットスター便)が天候などの理由により遅延が発生したとします。その影響で2つ目の航空券(成田-ニューヨーク JL便)に乗り継ぐ事が出来なかった場合、別切りで用意された航空券だと、振替便を用意するなどの保証をしてもらえない事が多いです。別切り区間に対しては、航空会社の保証の対象外となる為です。

これが1つの旅程として分けられていなかった時は、振替便の用意や払い戻し対応などの保証が受けられます。

※欠航や遅延の理由が悪天候などの天災で不可抗力の場合は保証を受けられない場合もある

4 主要空港のMCT

世界各国主要空港のMCTを紹介します。

2019年6月1日現在

北米路線国際線→国際線国際線→国内線国内線→国際線
ロサンゼルス2時間2時間1時間30分
サンフランシスコ1時間45分1時間45分1時間
ニューヨーク(JFK)2時間1時間45分1時間15分
シカゴ1時間30分1時間30分1時間15分
ホノルル2時間2時間無し
シアトル1時間30分1時間30分1時間10分
ボストン1時間15分1時間30分1時間30分
サンディエゴ1時間30分1時間30分1時間
コナ1時間1時間30分1時間30分
ダラスフォートワース1時間10分1時間10分55分
バンクーバー1時間30分1時間30分60分

ヨーロッパ国際線→国際線国際線→国内線国内線→国際線
ロンドン1時間55分1時間30分無し
ヘルシンキ40分40分40分
フランクフルト1時間10分1時間10分1時間10分
パリ90分~180分(ターミナル移動により異なる)
ドバイ60分1時間15分1時間15分
モスクワ(DME)1時間1時間40分1時間20分

アジア国際線→国際線国際線→国内線国内線→国際線
北京1時間30分1時間30分1時間30分
香港1時間無し無し
バンコク1時間15分1時間15分1時間15分
クアラルンプール1時間1時間1時間
ホーチミン1時間30分2時間2時間
台北1時間30分無し無し
マニラ1時間2時間30分2時間
シンガポール1時間無し無し
ジャカルタ3時間3時間3時間
デリー1時間1時間40分1時間25分
シドニー1~2時間1時間30分~2時間15分1時間15分~2時間
上海2時間30分2時間30分2時間30分
ソウル(仁川)1時間30分1時間40分2時間
ハノイ1時間2時間2時間
メルボルン1時間2時間1時間30分

主な空港のMCTのみになりますので、こちらに無い場合はHPなどで調べてみて下さい!

また、ターミナル間の移動を伴う場合や、預け荷物を取りに一度入国しなければいけない際は上記の時間よりも多くの時間を必要とします。

空港により乗り継ぎ時間が異なる事は理解できたでしょうか?

各空港や航空会社のHPから乗り継ぎ時間は調べることができますので、心配な際は調べてみて下さい!

それでは:)



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